【映画レビュー】Beautiful Boy / ビューティフルボーイ (2018):原作を読んだ人には物足りない。

1. Story/ あらすじ

ドラッグ中毒の息子ニックとその父デイヴィッドの話。
ニックは幼いころに両親が離婚し、
サンフランシスコで父親と
再婚した妻カレン、弟ジャスパーと妹デイジーとの暮らしと
ロサンゼルスに住む母親ヴィッキとの生活を行き来して育った。

2. Review/ 感想

この映画の評価
おすすめ度👍
 (3)
辛さ、暗さ😔
 (4)
理解しやすさ💬
 (1)

原作を読んでから観賞した。
そしたら正直イマイチだった!
すっごく物足りなかった。

セリフが少なかった。

は全て父デイヴィッド目線で
過去のニックがどれほど賢く、ウィットに富んだ青年だったのか、
表情やその時の服装などの細かな描写
そして今のドラッグ中毒で居場所が分からないニックに
何度も悩まされていることが
文字に起こされていて、読了に時間がかかった。

なので、勿論セリフの多い映画だろう、と先入観があったが、
この映画は、役者の表情とバックミュージックで
「察して、読み取って」タイプの映画だった。

セリフの無い間が多い。

過去の父子のシーンが所々入るけれど、
高校生のニックと卒業後のニックの容姿に
あまり変化が無いから、わかりにくかった。

映画の終わりは、ニックがオーバードーズで病院に運ばれ、
退院後に入ったリハビリ施設で父子が再会し、
無言で肩を寄せあい、終わる。
そしてエンドロールでは
ニックがドラッグ中毒を克服したことが説明された。
ハッピーエンドと言って良いと思うけれど、
これで終わりか〜、だった。

映画に足りなかったこと。

時間的に詰め込みきれなかったのだと思うけれど、
原作によるとニックは何度も何度も
アメリカ中のリハビリプログラムに参加していた。
そして勿論、両親がリハビリ費用・飛行機代を出していて、
ニックは両親が諦めず、かつ経済的に工面できるから
ここまで生き延びれたんだな、としみじみ感じた。
さらにデイヴィッドやその家族もセラピーに通っていた。

本作品のタイトルは「ビューティフルボーイ」。
そして映画の中でも父デイヴィッドがニックに
ジョンレノンの「ビューティフルボーイ」を歌うシーンがある。
原作者であるデヴィッドは
ジョンレノンの生前最後にインタビューしたジャーナリストとのこと。

きっとデイヴィッドとは違い、経済的にサポートしきれず諦めていく
ドラッグ中毒者の家族が大半なのだ思う。

この映画を見て物足りなかった人は、
絶対原作を読んでみてほしい!
映画が気になる人は、、、まず先に原作を読んでほしい!

3. Date/ 観賞日

2022-11-27 アマゾンプライムにて


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