映画「ガリー」を観賞!
タイトルや登場人物について鑑賞後に調べたことを記事にてご紹介。
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1. Story/ あらすじ
物語はアメリカ、LAのサウスセントラルが舞台。
貧困エリアに住み、各々が問題を抱える貧困層の3人の高校生の友情を描写しつつ、貧困エリアに付きもののギャング、銃暴力から抜け出せない現実を描いた話。
辛く、暗く、悲しいが興味深い話。
2. Review/ 感想
アメリカのキラキラハリウッドではなく、社会問題の話が好きな方はおすすめ!
タイトル「Gully」はスラング。
タイトル「Gully」はスラング。
意味は「貧困エリア」や「貧困エリア出身の人」を指す。
社会経済的に底辺にあり、それらは蔑まれ、忘れられている。
同類語は「Hood」や「Street」。
カルビンの抱える問題は?
黒人のジェシーは家族のいる白人男性に誘拐され、性暴力の被害者。
彼は選択して、言葉を発しない。
白人のニッキーは貧困で夜働きに出る若い母親を持ち、歳の離れた弟がおり、彼女の妊娠が発覚。
そして死んだ暴力的な父親を忘れられない。
残った黒人のカルビンのキャラクターは分かりづらかった。
高校生のカルビンに母親がプレゼントしたものはヒーローを彷彿とさせる「ケープ」。
子供向けのプレゼントを喜ぶカルビンの人物像が掴めなかった。
家庭も父親はいないものの貧困に困っているようには見えなかった。
どうやら彼は躁うつ病の設定だったらしい。
確かに、仲間思いの優しい青年だと思ったが、お気に入りだったスケートボードを折られてしまった時の衝動的な行動は異常だと感じた。
さらに、地球での生活は彼には狭苦しく感じていたため、宇宙や金星に行きたがっていたらしい。
(ドラマ「クイーンシャーロット」に登場した同じく躁うつ病のジョージも同様に宇宙にこだわっていたのを思い出した。)
悲しい映画だった。
悲しい映画のラスト。
銃暴力の犠牲者になり、若くして亡くなったカルビン。
親と同じく若くして子供を持つことになった矢先に、投獄されてしまったニッキー。
彼は今後恐らく、子供と会うことはなく、刑務所の出入りを繰り返して生きていくだろう。
心に大きな傷を負っている上に、良き理解者を失ったジェシー。
間違いなく、彼の今後の人生は厳しい。
貧困エリア「ガリー」に生まれ、そこから抜け出すことができな人々がいる現実、負の連鎖を垣間見る映画だった。
3. Date/ 観賞日
2023-5-10 Netflix🇬🇧にて