【映画レビュー】Irresistible / スイングステート (2020):面白いけど、このトリックを理解するのは難しい!

1. Story/ お話

アメリカの政治は莫大な金が動くことを利用すべく、
貧困に悩むウィスコンシン州の小さな町が
選挙の戦略家を餌にして町にお金を集め、
町を救うハッピーエンドのコメディ映画。

映画は民主党(ブルー)の戦略家がその町に目をつけて
ブルーステート(民主党支持の州)を増やそうとする目線で展開。
戦略家本人は自分が餌になっているとは気づかない。

2. Review/ 感想

ずっと見たいと目をつけていた映画!
アマゾンプライムで発見してようやく観賞。

アメリカの選挙への熱意って興味深い。
映画のシーンにもあったけれど、
有権者が支持政党にドネーションすることができる。
そして、寄付する人はする。
初めて知った時、びっくりした。
と同時に、アメリカらしい、と思った。
チップと同じ感覚なのかな、とも思う。
いいサービスをしてくれたらその対価を払う。

2016, 2020年の大統領選に出馬したバーニーサンダースは
「ビリオネアからではなく、市民(grass roots)からの寄付で
活動している」ということをアピールしていたことを思い出した。

今回学んだ新たな単語。

「Swing State/ スイングステート」
選挙の度に、民主党(ブルー)か共和党(レッド)支持か
変わる州に対する呼び名。
ブルーとレッドを混ぜた、「パープルステート」とも呼ばれる。
下記記事は2020年のスイングステートにあたる州が
赤色に色付けされている。
この映画の舞台、ウィスコンシン州は
真ん中上部、五大湖に面する半島の下。

映画の中で527団体に所属する者は
スーパーPAC(政治行動委員会)に強制的に所属するシーンがあった。
「527団体」
「スーパーPAC(Political Action Committee)/ 政治行動委員会」

スーパーPACは選挙に関わってはならず、
選挙活動とスーパーPACは連携できない、と映画で説明あり。

スーパーPACへの投資には計上義務が無く、
彼らは上限なしでお金を集め、
好きなように使うことができる、ということみたい。
だから、ダイアナらは、父親の選挙で得た寄付金を
学校の存続のための費用に使うことができた、とういうこと。

エンドロールに出てくるおじさんがいう通り、
この映画で起こることは実際に可能で、
このスーパーPACの制度には抜け穴がある、ということらしい。

この映画みたいに、必要としている場所にお金がいくことは
大変良いことだけれど、
政治家ってお金関係に良いイメージないし、
寄付した人の思わぬことに使われているのかな・・・。

面白いんだけれど、いまいちアメリカの政治の仕組みが分からず、悔しい。

「527団体」について分かりやすい記事があれば教えてくださーい!

3. Date/ 観賞日

2022年7月 アマゾンプライムにて

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