【映画レビュー】Juanita / ライフアズフアニータ (2019):湾岸戦争の雑な登場に不満。

1. Story/ お話

成人した3人の子供の世話を焼く母親のフアニータ。
そんな人生が嫌になり、自分の幸せを探すために仕事を退職。
そして、行き先を決めずに旅に出る。
辿り着いたモンタナ州ビュートで、
レストランの店主ジェスと恋に落ち、
その地に留まるか揺らぐが、旅を続ける前向きな話。

2. Review/ 感想

Hallmarkムービーと正反対のストーリー。
Hallmarkムービーって大体田舎に行って、
恋に落ちて、最初は気に入らなかった田舎に残るって話だけれど、
この主人公フアニータは田舎で恋に落ちたけれど
残らず、目標の西海岸到着まで旅を続けた。
よかったと思う。
自分を幸せにするために旅に出たのに、
最初の目的地で旅が終わるのは勿体無いと思うから。

さて、私が不満だったのは突然登場した「E day」。
相棒エディー (Eddie)を1991年に始まった湾岸戦争 (Gulf War)の
Dessert作戦 (Operation Desert Storm) と呼ばれる地上戦で亡くした日。
まず、湾岸戦争について知識がないから、混乱。

ジェスはエディーの死から立ち直っていないようだし、
悪夢、PTSDに悩まされ、明らかに問題を抱えていた。
重い話が登場した割には、深掘りされず、
このエピソードは必要だったのか、疑問。
彼は恋に落ちている場合ではない、セラピーに行かないと・・・。

ここでフアニータが、今までの子供の面倒を見る生活が嫌だから、
旅に出たのに、「ここに来ても人のサポートをしないといけないのか、
それはごめんだ!」ってキッパリするならまだしも、
ジェスとの別れを惜しんでいたし、
ジェスも店の名前を変えてしまうくらい本気だった。
うーん、どうしてもロマンスが必要だった??

ジェスのネイティブアメリカンの集まりのシーンはユニークだった。
「Powwow (パウワウ)」という祝いの場だそう。
全部登場したネイティブアメリカンの人たちが
持参したものらしい。
つまりこの映画のために作った小道具ではなく、ホンモノ。

正直そんなに面白くないので強くおすすめはしないけれど、

「パウワウ」のシーンはとてもユニークだったと思う。

3. Recommendation/ おすすめ

  • 【Docシリーズ】Diagnosis/ ダイアグノーシス(2019)

原因の分からない病にかかった人々が番組とSNSの力を借りて
同じ症状を持つ人と出会い、病を解明していくドキュメンタリーシリーズ。

Ep3で登場する、ジェスと同じく湾岸戦争で戦った男性は
体調不良、記憶障害に悩まされている。
「湾岸戦争症候群 (Gulf War Illness)」、
微量のサリン、油田を吸ったことがおそらく原因と判明する話。

すごくおすすめ!

4. Date/ 観賞日

2022年8月 Netflixにて英語字幕で

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