【映画レビュー】Love & Gelato / ラブ&ジェラート (2022):こんな簡単に他人を信用してはならない!

1. Story/ お話

たった一人の家族、母親を亡くし、葬儀を終えた後、
母との約束でイタリアへ一人旅へ行くリナ。
着いて5分でイケメン御曹司アレサンドロと出会い、
その後、優しい青年ロレンゾにも出会う。
初めてバイオロジカル父に会うも、感動の再会にはならず。
ところが、母を18年思い続けていた母の友人が
父親となることを申し入れ、リナは1年イタリアに留まることに。
ハッピーエンド。原作は本。

2. Review/ 感想

すごく夢物語で世界観に入れず、時間を返してほしいくらいだった。

アメリカ人がイタリアに旅行して恋に落ちる話であることは
見る前からわかっていたけど、
18歳の女の子の話だとは気が付かなかった。
だってサムネはワイングラス持ってたし。。。
(調べたらイタリアの飲酒年齢は18歳からだった。)

去年流行ったマリトッツォと、ピスタチオのジェラートはとてもおいしそうだった。

ではここからは私があり得ないと思ったシチュエーションを3つ。

ありえない①:哀悼期間は?

まず一つめが、たった18歳でひとり親を亡くしたら、
立ち直るのにだいぶ時間がかかると思う。
しかも葬式の直ぐ後に一人で初めての(推測)海外イタリア?!

……英語が母国語の人はどの国に行っても
英語が通じるから、言葉のバリアがさほど気にならないのか?

そして、母親の友人とはいえ見ず知らずの外国人の家に泊まる?
ワーストケースシナリオが思い浮かびすぎて無理。

ありえない②:現地の友人の存在。

次に、アレサンドロとの出会い。
夢だよね、憧れの国に行って、その国の人に声をかけられるなんて。
旅行先で友達が出来たら、その旅行の満足感はかなり高いはず。

でも、現実、アレサンドロが普通の18歳なら、
まず「あ、外国人」って気づいて、じーっと見るだけだと思う。

……やっぱりここもリナはアメリカ人だからか?
自分が相手の言葉を話すことができる自信があるなら
話しかけてもらえるのかな。
しかもリナは白人だから?

ちなみに過去にアメリカで友人と一緒に買い物していた時に、
日本人ではなさそうな人(どこの国の人か不明)に
流暢な日本語で「電話貸してほしい」って話しかけられた時は
携帯を盗もうとしているのかと思って警戒した。
「なんでこの人アメリカにいるのにわざわざ日本語で日本人に話しかけてくるんだ」
と思った思い出。

「よく知らない土地で知らない人に話しかけられる時は要注意」
と自分が思っているから、このストーリー展開にイラつくのかも(笑)

ありえない③:会って間もない相手の父親になる!?

最後に、ハワード。
ハウィーの存在、惨めすぎる。
18年間、好きだった人に会わずに、2度と会えなくなってしまうなんて、
イタリアからアメリカなんて飛行機で直ぐでしょ!
休みのたびに会いに行けば良かったじゃない!
もしくは他の誰かを見つけなよ、「陽気なイタリア人」でしょ〜

その上、会ったことのないことのないリナの
「父親」になることを申し出るなんて、あり得ない。
せめて歳の離れた友人でしょう。
リナ、簡単に人を信用しすぎる!

登場人物たちの経済状況を突っ込みたかったけれど、
ここはみーんな裕福で幸せな世界って思い込むことにした(笑)

ツッコミどころ多くて、感情移入しづらい映画だった。

せめてイタリアやイタリア語に愛着があれば楽しめたかもしれない。

FiatがPPL(笑)

3. Date/ 観賞日

2022年7月13日 Netflixにて英語字幕で


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