【本レビュー】The Counterattack of Thirty / 三十の反撃 (2021):嫌なことにはNOと言おう!

1. Story/ あらすじ

「三十の反撃」ソン ウォンピョン著

主人公

キムジヘ
1988年生まれの30歳独身女性
ソウルの半地下に住むインターン
正社員になるべく就活中

ジヘは新しく入った同い年のインターン、
ギュオク(男性)と出会い、
自分の気持ちを我慢せずに
不快なことに対し、不快だ、と伝える力を学ぶ。
どこにでもいる「普通の人」ジヘ
前向きに生きていく。

2. Review/ 感想

わずか「2日」で夢中になって読了。
面白くてスラスラ読み終えた。
自分の気持ちを抑え込みがちの
普通の人」に向けた、いい話!
勇気を出して、
嫌なことにはNOって言おう、
自分で自分を守ろう、
自分を大切にしよう
って思える。

タイトルについて

キムジヘ:1988年生まれで1番多かった名前。
82年生まれ、キムジヨン」も
同じで1982年生まれに
1番多かった名前がキムジヨンだった。

韓国は苗字の種類が少ないから
同姓同名は多そうだな、ということと、
ギュオクとジヘが同い年で、
同じ年トークに盛り上がるところとか、
生まれ年、同い年、年齢を気にするのは
韓国らしいのかな、と思った。

外国人には分からない名前のダサさ

分からないことは
注釈に大体フォローしてもらえたけれど、
それでも韓国に精通していないと
名前のダサさが分からないのは
名前がポイントの本作なだけに、
ちょっと悔しい。

ジヘの母の名が「ペ マルスク」だから、
ロマンのある名前を子供につけたいと思っていた、
という文面から、
マルスクは古風な名前なのかな?と推測。


ジヘが危うく付けられそうになった
「チュボン(秋峰)」が猛烈にダサいことは、
読んでいて理解した。
「ふっ笑」ではなく、「へー」だった。

ダサさを楽しめなかったけれど、
一方で、その情報が新鮮!
これが海外文学の面白くて好きなところかな!

ちなみに、ジヘの友人、
「ムイン」と「ナムン」の文字が似ていて
日本語ゆえにちょっと読みにくかったな(笑)

映画化されたらぜひ見たい!
主人公に共感できるお話だった。🙆‍♀️

3. Date/ 読了日

2022-12-4

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