フル邦題「ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~」
ケニヤバリスと俳優ジョナヒルが製作した
ネットフリックスオリジナル映画「ユーピープル」を鑑賞。
1回の鑑賞だけでは理解できなかったポイントがたくさんあった。
私が気になった5点をこの記事でご紹介!
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1. Story/ あらすじ
白人でユダヤ人のエズラと黒人のアミラが結婚することに。
しかしお互いの両親による互いの人種への偏見、そして嫌がらせに耐えきれず、2人は婚約解消。
結局最後は罪悪感を感じた両家の親が歩み寄り、めでたく2人は結婚式をしてハッピーエンド。
New Teaser Alert!!! So pumped to share a small bit of something I poured a lot of love into!! pic.twitter.com/i5eO2Lnqsu
— kenya barris (@funnyblackdude) December 5, 2022
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2. Review/ 感想
この映画を見て、曲の選曲に対するこだわりを感じたけれど、
普段から黒人の文化やラップに精通していないと、
人種問題を絡めた選曲であることがわかりにくかった。
それと同時に黒人の文化を黒人である自分で
ケニヤバリスは伝えたかったのかも。
Kenya Barris (@funnyblackdude) is here to talk @netflix’s #YouPeople! #FallonTonight pic.twitter.com/i3XedGO6U8
— The Tonight Show (@FallonTonight) January 21, 2023
ケニヤバリスといえば、ドラマ「ブラキッシュ」と「Black AF」。
特に「Black AF」はネットフリックスで一気見したくらい新鮮で興味深かった。
これらの3作品に共通することは、
従来のハリウッドでの「貧乏な」黒人のイメージを覆したい、ということではないかと思う。
ちなみにケニヤはエズラがラスベガスに向かう飛行機で、
隣に座って、会話に入ってきた男性。
カメオ出演していた。
さて、下記4点が私が鑑賞後に調べて分かったこと。
グッチ。
エズラはTシャツ、アミラがサンダルでグッチを着用していたのが目についた。
グッチはブラックフェイス(顔を黒塗りすること)を連想させる洋服を2018年に発表した過去、
そして黒人スタッフの採用率も低いとのことにより、黒人差別で話題のブランドであり、それをこの映画に盛り込んだようだ。
エズラの父親の歌った歌。
エズラの父親がアミラが家に来たときに歌った曲は
「Ordinary People」ジョンレジェンド。
そもそもお客に歌を聞かせるのも変だし、
エズラの父親は若干音痴だからアミラは困惑している?
と思ったが、黒人アーティスト(ジョンレジェンド)の曲だったから。
エズラの母親だけでなく、父親もアミラを「黒人」としてもてなそうとしていたということ。
エズラが答えられなかった曲のタイトル。
エズラとアミラの父親がドライブに出かけたときに流れていた曲は
「N***s in Paris」ジェイ-Z&カニエウェスト。
グラミー賞受賞作品。
Nワードは差別用語であり、口にしてはならないため、
エズラはタイトルを答えられなかったということ。
アミラのお父さん、意地悪(笑)
エズラの母親が車で熱唱した歌。
アミラとエズラの母親がドライブに出かけたときに流れていた曲は「Rise up」アンドラデイ。
こちらもグラミー賞受賞作品。
歌手のアンドラデイは黒人女性。
エズラの母親は、またしてもアミラが黒人であることを意識し、黒人に対し理解があることをアピールするために黒人の歌う歌を好きだと話し、熱唱していた様子。
床屋でのエズラの赤色のフーディーに対する指摘。
アミラの父親に床屋に連れてこられたエズラ。
エズラの着る赤色のフーディーに対し、「色が間違っている」との指摘。
周りの客は青色を身につけていた。
ロサンゼルスには主に黒人によって構成されているストリートギャング「クリップス(Crips)」がおり、
基本的に彼らは青色を身につけているとのこと。
そしてこの床屋はクリップスの管轄エリア。
ちなみに、エズラの着用していた赤色は
ライバルギャング「ブラッズ(Bloods)」のカラーであったため、床屋で浮いてしまっていたのだった。
これは教えてくれないと外国人には絶対にわからない・・・。😅
以下の動画はYou TuberのPeter SantenelloがCompton(コンプトン)へ行った動画。
この動画に主に登場する人々はクリップスの人間。
クリップス(Crips)である彼らは文字を書くとき、「K」は全てCripsの「C」にすること、
名前にブラッズ(Bloods)の「B」が入っている場合は、
その「B」の上に軽蔑を込めてバツ印をつけるとの話があった。(動画の38分ごろ)
・・・興味深い!!
映画を見ただけでは、「どういう意味だろう」と疑問に思うことの多い映画だった。
アメリカの黒人文化に詳しくないと十分に楽しめない映画だったが、新しいことを知ることができて興味深かった。👍
3. Date/ 観賞日
2023-1-29 Netflixにて