主人公の中年白人男性メルヴィンの
他人へ対する
差別発言の連発にショック。
こんな映画存在していいの!?と。
今やメルヴィンの発言は許されないが、
たった25年前は許されていたとは。
オスカー賞2部門受賞作品。
1. Story/ あらすじ
恋愛小説家メルヴィンは潔癖症で、
自分の思い通りにならないと気が済まず、
人の気持ちが理解できない男。
毛嫌いしていた隣人の入院により
突然彼の犬を預かることになる。
予想外にも犬が自分になつき、
気分がよくなる。
そこで隣人の退院後の仮住まいを
用意したり、
いつも通うレストランのウェイターの
キャロルの息子が病気と知り、
医者を予約、治療費を払い、
人助けをするようになる。
少し人間味が増したメルヴィンは
それをきっかけにキャロルと急接近。
2人は両思いになり、ハッピーエンド。
2. Review/ 感想
あらすじだけを読むと、
ひねくれた男性が女性と恋に落ちて
ハッピーに思える。
しかし何故こんな映画がまだ存在するのか、
と思えるくらい
がっかりな内容の映画だった。
カップルの大きな年齢差
まず、カップルの年齢差のギャップ。
キャラクターの設定年齢は不明だが、
1997年当時の
メルヴィン役のジャックニコルソンは60歳。
キャロル役のヘレンハントは34歳。
26歳差!
90年代は、この年齢差と
「年上の男性が偉く魅力的に映ること」が
ハリウッドのスタンダードだったよう。
人気小説家とウェイターっていう
職業、収入の格差も引っかかる。
https://collider.com/ridiculous-age-gaps-between-romantic-movie-leads/
許せないメルヴィンの行動、言動
メルヴィンは強烈なおじさんだった。
犬をダストシュートに投げ入れた!!
暗くて臭いところを
1階まで落ちていくなんて、信じられない。
それなのに何故あの犬は
メルヴィンに懐いたのか不思議だ。
ゲイのサイモンへ差別発言。
黒人のフランクへ差別発言。
レストランで自分のいつも座る席に
座っていたユダヤ人カップルへ差別発言。
挙げ句の果てに2人を追い出す迷惑行為。
そしてメルヴィンに言い返すセリフを
彼らに与えてくれなかった
この映画の製作陣にも不満。
メルヴィンは線を踏まずに歩くことは
やめたみたいだけれど、
(これ子供の時やったことある笑)
60歳のおじさんの性格や言動は
絶対変わらないよ〜〜。
目を覚ましてキャロル〜〜。
今の価値観では衝撃を受ける内容なので
心して鑑賞することをおすすめする。
この映画は人気のようだけれど
私は好みではなかった。🙅♀️
3. Date/ 観賞日
2022-12-13 Netflixにて