1. Story/ お話
【舞台】アメリカミシシッピ州ベイセントルイス
【主演】ティグノタロ(本人役)
主人公40代女性のティグは母親が亡くなり、実家ミシシッピに帰ってくる。
突然の母の死を受け入れられない中、
故郷での風変わりな義父ビルと兄レミーとの生活を描く。
コメディアン、ティグノタロの半自叙伝的ドラマシリーズ。
ダークコメディ。Amazonプライムオリジナル。
2. Review/ 感想
ティグノタロ。
ティグはニックネームで、Mathilde O’Callaghan Notaroが本名。
このドラマの85%はティグに起こった本当の話。
母親を亡くしたこと。
乳がんで両胸摘出したこと。
胃腸の病気で食べ物が食べられなかったこと。
肺炎になったこと。
ケイト役の俳優はティグの妻ステファニー。
「TIG / ティグ それでも立ち続ける」(2015)
Netflixオリジナルドキュメンタリー。
ティグの過去のスタンドアップショーや私生活、
そして闘病生活をまとめたドキュメンタリー。
これを見れば、ドラマの何が事実だったか大体分かり、
「ワンミシシッピ」は彼女のネタを詰め込んだドラマだってことが分かった。
「あー、あのシーンの元ネタはこれなのね!」と言った感じ。
乳がん発見から、両胸切除までのエピソードも印象に残った。
米南部ミシシッピが舞台であることはとても惹きつけられたポイント。
キラキラ大都会ニューヨークや日差しいっぱいのカリフォルニア以外の
アメリカもたまには見てみたい。
中でも1番びっくりしたのは、
ティグの兄レミーの所属する、南北戦争再現クラブ(Civil War reenactment)。
こんなクラブが存在するんだ・・・。
When you find out your brother is in a civil war reenactment club. #OneMississippi pic.twitter.com/BOblG3DEfy
— One Mississippi (@OneMississippi) September 5, 2016
しかも堂々の南軍旗の登場。
こういう活動をしている人によると、
南北戦争を忘れないため(?!)に再現していると言うけれど、
黒人奴隷解放に対する意見の不一致(南部は反対)が
理由の一部で起こった戦争だから、暗い歴史であり、
特に黒人のアメリカ人に対して失礼にあたるのでは??、と思う。
アメリカの都会では考えられない、リアルな南部を描いたのかな。
ちなみにミシシッピ州は1995年まで
奴隷制を廃止する修正第 13 条を公式に採用していなかったらしい。
まだ30年経っていない。
うーん、それは南北戦争を吹っ切れていない人がいるってことか。
ティグが亡き母の代わりにクイーンとして参加した「マルディグラ(Mardi Gras)」。
キリスト教のお祝い事。
マルディグラといえば、ルイジアナ州ニューオリンズ。
他の地域でもお祝いされるんだ!
ちらっと「King cake」という、黄色と緑、紫でデコレーションされたケーキも登場。
あの中には小さいキューピーみたいなプラスチックの赤ちゃんが入っていて、
それを見つけた人は幸運な1年に恵まれるとのこと。
と同時に、来年のマルディグラのパーティーにキングケーキを用意する役目も担うらしい。
ミシシッピ州が舞台であることで新たなアメリカの一面を見た気がする。
登場する話題は別れや病、トラウマと重たいが、
単調なトーンで笑いを誘うティグのセリフのお陰で楽しく見られるのでオススメ!◎
3. Date/ 観賞完了日
2022年9月 アマゾンプライムにて
This is not your typical homecoming story. #OneMississippi pic.twitter.com/85al4JqPzm
— One Mississippi (@OneMississippi) August 26, 2016
次シーズンの感想はこちら。