【映画レビュー】The Lost Daughter / ロストドーター (2021):アカデミー賞受賞ならず

1. Story/ お話

主人公、48歳のアメリカ人大学教授レダがギリシャに一人旅行中に

同じくアメリカ人の家族一行と出会う。

レダはその家族の中の若い母(ニナ)に自分を重ね、自分の過去と現在を往復する物語。

2. Review/ 感想

正直よく分からない映画だった。

Netflixによると私とのマッチ度88%。うーん、60%じゃないか?

女性は生まれながらに「母性」があるわけではなく、子育ては非常に辛く、

女性にとって「子供が全てではない」ことを伝えたいのかと思ったけれど、、、

中年女性(主人公)の複雑な人柄を描きたかったのか?とも思う。

主人公のレダの第一印象:「信頼できる」人
  • 中年:人生の経験値が高く落ち着きがある
  • 大学教授:賢い
  • 一人で海外旅行:裕福
  • 成人した子供がいる:子育てを経験、完了した頼れる母
  • 迷子の子供を見つけた:困った人に手を差し伸べられる優しい人

→ 鑑賞者とニナの勝手な思い込み。

鑑賞後のレダの印象:物事の分別がいまいちな「無責任な」人
  • 場所移動のお願いを断る、他人の探し物(人形)を返さない:意地悪
  • 人形を窓から放り投げる(過去)、他人の持ち物(人形)を盗む:衝動的
  • 公共の場、映画館で「警察を呼ぶ」と大声を出す:感情的(ちょっとだけKaren笑)
  • 子供を置いて出ていくも、3年後には会いたくて帰ってくる:自分勝手
  • 食事を取らなくても平気:時間管理が苦手


主人公レダは誠実に見えて、実は腹黒い。

  • レダの「白い服」とその下には「黒い水着」。
  • 愛されている「人形」の口から出てくる、「汚水と黒い虫」。
  • 滞在先の綺麗に盛られた「フルーツ」も隠れた部分は「黒いカビ」。
  • 管理人ライルと食べてた「タコ」も「」は黒。

家族一行も悪そうな人たちだったなー。

カリー(カリスト)がレダへの場所移動のお願いも不躾だったし、

ギリシャに家族がいてアメリカ(クイーンズ)と行き来している、と

「ここは自分の土地」アピールの上に、

聞いていないのにも関わらず、フルネーム「カリスト」が「最も美しい」と意味を教える。

おまけに、レダがケンブリッジ出身って行っているのに、

「クイーンズのレダ」と呼ぶ。

人の話を聞かず、自分の話だけ笑

ニナ以外のあの家族はレダが人形を持っていることに気づいていたのかな、とも思う。

そもそも、レダに人形店で会うなんて不自然なのにカリーたちは理由を問わなかった。

ニナ夫、トニとカリー夫、ヴァシリはレダのことを様子見ているように見えた。

映画館になぜかヴァシリがいたし。監視?

ライルもヴァシリに言われて、偵察のためにレダにタコ持ってきたのか?うーん。

私の結論としては、一見害のない落ち着いた頼れる大人に見えても、

所詮みんな人間だから複雑で完璧ではないよって話かと。

でもやっぱり分からない。このタイトルの意味も分からない。ブランカ死んでない。

ちなみに、主演女優、助演女優、脚色賞でアカデミー賞(オスカー)にノミネートされている様。

3/28の発表が楽しみ。

3. Date/ 観賞日

2022年3月20日 Netflixにて(1回目英語字幕で見た後、分からなかったところだけ日本語で見た)

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