【映画レビュー】Slumberland / スランバーランド (2022):ニモの名前の由来が気になる。

1. Story/ あらすじ

主人公の女の子ニモは灯台のある小島で父親と2人暮らし。
ある日、父親が海の事故で亡くなり、
疎遠だった父の弟フィリップと暮らすことに。
ニモはその晩から夢とは思えない現実的な夢を見るようになる。
夢でフリップ(ジェイソンモモア)と出会い、
2人で願いの叶う真珠探しの冒険をする。
冒険を重ねるうちに、ニモはフリップがおじのフィリップであることに気づく。
フィリップはかつてニモの父親と一緒に夢の中で冒険していた。
しかし、ニモの父親が結婚したことで冒険は終わり、
フィリップはフリップを夢の中に残したまま
大人になってしまったのだった。
ニモはフリップと冒険を続け、遂に願いの叶う真珠を2つ入手する。
1つはフリップを目覚めさせ、フィリップの元へ返し、
2つ目を使って夢の中で父親と再会を果たす。
ハッピーエンド。

2. Review/ 感想

映像が色鮮やかで、ストーリーもおもしろかった!
そしてちょっと泣ける。

なんで「ニモ」?

私は始めに、主人公の名前がディズニーの「ニモ」と同じことが
気になって仕方なかった。
この物語はニモが亡くなった父親に会いたい一心で
夢の中へ冒険に行く話で、
ディズニーのニモもお父さんがニモを探す話だから、
後者のアイコニックな名前の「ニモ」を拝借したのかな、と思った。

違った。

この映画の原作は1905年から新聞に掲載されていたコミックらしい。
「Little Nemo in Slumberland 」。
断然こちらの「ニモ」の方が古かった。
「ニモ」とはラテン語で「誰でもない(No one)」と言う意味。
(あれ、GOTのアーヤスターク?!笑)
そしてこの原作のニモは男の子。

似ている作品。

ちょっと映画ハリーポッターシリーズみたいで、
ちょっと映画「でっかくなっちゃった赤い子犬」と
似ているところがあったと思う。

フリップとニモはお宝の真珠を探すために、
「灯台の小屋→ダンス会場→少年の運転するゴミ収集車
→トイレ→雪山→ギース→小屋→荒れ果てた灯台」
とあらゆる「扉」を使ってたどり着く。

トイレを使って移動するところは、
「ハリーポッター」の魔法省への入口を連想させた。
それでも、「トイレに入る」なんて
不可能だからワクワクした。

映画「でっかくなっちゃった赤い子犬」では、
まず主人公が私立校に通う少女。
その少女とおじが協力して問題を犬を守る話。
スランバーランドもめいとおじの話。

そして、ゴミ収集車に乗るニモとフリップと
運転するアジア系の男の子の3人組は、
子犬を運ぶために主人公の少女とおじ、
友人であるアジア系の少年が大型車を運転するシーンを連想させた。

加えて、学校に馴染めない主人公に
唯一声をかけてくるオタクの同級生は共通してアジア系。

フリップが自分はフィリップであることを
忘れてしまっていた設定は、
映画「千と千尋の神隠し」で
ハクが本名を忘れたせいで元に戻れない設定と似ていた。

似ている設定が多いから
新鮮味は欠けるかもしれないけれど、
父との別れ、おじとの出会いに感動するはず。
家族で見るのおすすめ🙆‍♀️

3. Date/ 観賞日

2022-11-19 Netflixにて

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